ミラノ大聖堂に車イスで行ってみよう!
10月の最終日曜日である今日は夏時間から冬時間へ時間が変わった。夏の間1時間早めていた時間が本来の時間に戻る。今日から3月の最終日曜日まで、日本との時差は8時間。
きょうはわたしも大好き、ミラノの大聖堂に車イスで行くの巻。ミラノの観光と言えば大聖堂は外せない。まず大きさに圧倒される。大きさだけでなく細部にわたる装飾にも目が奪われる。わたしは美術、芸術に疎く無知だけど、見るたびに美しいと見惚れてしまう。ウィキペディアによると世界最大級のゴシック建築だそうだ。
以前は無料で大聖堂に入れたが、2015年のミラノ万博の開催時に集客を見込んだのか、その頃から有料になってしまった。有料になってからは大聖堂内に入っていないので中の情報は行く機会があったら更新しまーす。
ミラノ大聖堂のHP(英語とイタリア語)はこちらから。
3年前の2014年の写真になりますが。母がミラノに来たときに大聖堂を見学したときの写真。光をとりこみキラキラしながら様々な色を届けてくれるステンドグラスが美しかった。
この写真ではステンドグラスが彩る色が綺麗に出ていないのですが。手前に写っているのは、大聖堂内のガイドブック売り場。このガイドブック売り場の演出も素敵だったな。今もあるのかな。
地下鉄を使ってドゥオモ駅に行こう!
早速、車イスで大聖堂まで行ってみよう!
(※2017年の情報ですので、参考にする場合はご注意ください。)
地下鉄からのアクセスは赤線か黄色線が交差するドゥオモ駅(Duomo)で降りる。駅が大きいためここにはエレベーターも昇降機も両方ある。
上の写真は赤線ドゥオモ駅の電車から降りて改札を出るところ。車イスの場合、ホーム階からエレベーターを使うとこの改札口にしかたどり着けない。改札を出たら右へ、さらに突き当たりを右へ曲がるとまもなく左手の窪みに地上階へ上がるエレベーターがある。
写真を撮るとき、偶然にも車イスのお客さんがいた。付き添いの方が駅員さんにどこで降りるのか伝えているのだと思う。
下の写真は、赤線の改札口を出た直後に撮ったもの。エレベーターは右方向へ、左方向は黄色線改札口、黄色線の改札を過ぎてさらに進むと地上へ出る昇降機がある。
黄色線でドゥオモ駅へ行った場合は、改札を出たら左へ。まもなく上り坂のスロープ。わたしの腕力で説明するなら、登れるが勢いをつけないと少ししんどい。登りきると右手に先ほどの赤線の改札口が見えてくるので、そのまま通り過ぎたら上記の赤線改札口からの同じ動線でエレベーターで地上へ。
エレベーターが壊れている場合、黄色線改札を出て右方向(赤線改札からだと左方向)へ進んだ突き当たりの左階段の昇降機で地上へ上がることになる。
エレベーターを使用する場合、大聖堂広場(ヴィットリオエマヌエーレ通り側)の薬局のところに出る。薬局のシンボルでもある十字の緑色の電光は目印になって見つけやすい。
一方、昇降機の場合は、大聖堂広場のベネトン前に出る。
言葉で説明するのは難しい。ここで、わたしがこれまで隠していた才能のひとつをお披露目したいと思う。上記の地下鉄ドゥオモ駅を図にしてみた。わたしの絵の才能はこれまで極秘にしておいたので、驚く方も多いと思う。
じゃじゃーん!これぞ「能ある鷹は爪を隠す」だ!個展などのお誘いはコメントにお願いいたします。後ほどわたしから個別に連絡いたしますので。笑
冗談はさておき。エレベーターで地上の大聖堂広場へ出てみよう。
この写真は、大聖堂広場の薬局脇にあるエレベーターを撮影したもの。撮影したときは、ちょうど歩行器を使用しているおばあちゃまとベビーカーの家族連れがエレベーターの到着を待っているところだった。
繰り返しになるが、写真にもあるこの薬局の十字の形をした光る緑色の看板は目印になって混雑しているときでもエレベーターがどこにあるのか探しやすくとても助かっている。
エレベーターを降りたらすぐ左へ。まもなく広場へ渡るスロープがある。が!ここに、軍隊や警察の車が駐車していてスロープが塞がっていることがたまにある!
道路を渡るような感じで、再びスロープ登場。このスロープをあがれば大聖堂広場!それが、下の写真。ほらほら、大聖堂も左手に見えてきたでしょ?
人込みをわけて、路上販売のしつこいお兄さんの誘いもきっぱり断って、大聖堂をバックにしっかり記念撮影もして、大聖堂正面右側へ向かう。餌に夢中なハトを車イスで轢かないようご注意を。
下の写真は、大聖堂を正面から見たときの建物右側角。写真に写っているのは入場する際の人の列を整理する柵。この柵を左手にしつつもう少し進むとチケット売り場が見えてくる。
わたしが行ったときは、時間外だったためチケット売り場は閉まっていた。入場には最低3ユーロかかるようだ。博物館や屋上テラスなどの組み合わせにより入場料が変わってくる。
屋上テラスと言えば、数年前、エレベーターがあるならわたしも行ってみたい!と思ったが、断られた。エレベーター降りてから段差があると言われた記憶がある。
今はどうなのかな、と思い、HPを見てみたら、イタリア語のページでは土日のみ車イスでも一部分に限りアクセスできると書いてある。わたしには嬉しいニュース!
上の写真の大聖堂見取り図に、車イスの動線が記されている。これも、改めてAsaco’s Styleで確かめてみたい。日本からお友達が来てくれたら一緒に行こうっと!
大聖堂のお手洗い
そうそう。ミラノだけでなく、イタリアではトイレの確保が日本と比べて大変だ。いつの間にか外出時は水分を控えるようになった。わたしが使用できるトイレを見つけてチェックしておくと後々慌てなくて済む。大聖堂入場の有料化に伴い観光客用のトイレも設置された。チケット売り場と同じ並びにある。
イタリアの公衆トイレは有料のところが多い。ここも有料であるが、車イス用トイレについては、トイレを管理、掃除している人の気分により有料だったり無料だったりする。わたしが使用したときは、お金を払わずに使わせてくれた。
多くの場合、公衆トイレの車イス用トイレには鍵がかかっている。管理人さんに鍵を開けてもらうが、実際は倉庫のように物置になっていることも多く、わたしが使うと言うので「わざわざ」バケツやらモップやらストック用のトイレットペーパーを移動することもある。
今回の大聖堂の公衆トイレに関しては、綺麗に掃除も行き届き気持ちよく使わせてもらった。
が、しかーし!便器内に便器掃除のタワシ発見!あはは!さすがイタリア!使用前に気づいたので取り除いてもらった。掃除中に誰かに呼び出されてタワシを置き去りにしたのか?
必ずと言っていいほど、何かがある、または、何かが起こる。わたしにとっては、これもまたイタリアの魅力のひとつである。
最後まで読んでくれてありがとうございます。