車イスでベルガモ散策

車イスでベルガモのチッタ・アルタ(旧市街地)を散策

車ばっかりで最近お散歩していないなーと思い、やっと重い腰を上げミラノ市内の春を感じに外へ出た、ぐうたらAsacoです。結果的に6キロも車イスでグルグルお散歩していた!

画面左に五分先程度の桜が1本、桜の奥に建物

その日の午前中、自分で車イスのタイヤ交換。せっかくのネイルがボロボロになってしまうのでゴム手袋してのタイヤ交換。一応、まだわたしも女性である。笑

タイヤの空気圧を一定にしたいため、いつも近所のバイク屋さんでタダで空気を入れてもらう。ある日、突然お店に張り紙が。

「自転車の空気入れはお断り」

毎回わたしが図々しく空気を入れてもらっているからこんな張り紙したのか、車イスの空気入れは引き続き受け入れてくれるのか、と心配になり、お店の人に確認したところ、Asacoはいいんだよ、とのこと。あー、よかった!

話はタイトルに戻り、車イスのタイヤ交換は、タイヤが消耗していたこともあったが、ベルガモへ行く準備でもあった。

ミラノからベルガモまではもちろんわたしの運転。まだまだ運転したくて仕方がない時期である。

小高い丘の上にあるチッタ・アルタ(高い位置にある町という意味)へは、新市街地(チッタ・バッサという)からケーブルカーに乗って行った。

中央にケーブルカー、右手にはケーブルカーに乗り込む乗客の列、左手には、階段沿いに設置してある昇降機

写真の左側、階段沿いに設置してある昇降機を使いケーブルカーへ乗り込む。降りる時も数段の階段があるため、再度昇降機を利用する必要あり。

ケーブルカーを降りたらもうそこはチッタ・アルタ。歴史が紀元前にさかのぼり、中世の街として有名なだけあり車道も歩道も石畳が多かった。車イスのタイヤを交換して、空気圧も調整しておいてよかった!

さらに、小高い丘の上にあるため、基本的にほとんどが坂道。石畳の坂道はやはり車イスにはかなりキツイ。一緒に行ってくれた友だちのおかげで、チッタ・アルタを散策できた!

正面を撮影したもの

上の写真は、ヴェッキオ広場を通りぬけると急に現れる12世紀に建てられたサンタ・マリア・マッジョーレ教会。

この日は、復活祭(パスクワ)前の日曜日(平和の祝日)ということもあり、教会で配られたオリーブの枝を持った人たちがたくさんいた。

この宗教行事に関係があるのか分からないが、ヴェッキオ広場でロバに遭遇。触れてもいいとのことだったのでロバの顔をナデナデ。

右側にロバの横顔、左側はロバの顔をなでているわたし横顔。写真の構図はロバとわたしが向かい合っているところを横から撮影したもの。

ちょうどお昼の時間でもあったので、レストラン探しへ。日曜日ということもありどこのお店も混みあっていた。「Da Mimmo」というお店で肉詰めのラビオリとミートソースのパスタ(タリアテッレ)をいただくことに。

写真手前にラビオリの肉詰め、奥にミートソースのパスタ

店内は客席数が多く、地下にも客席がある。残念ながらお手洗いは地下にあるとのこと。お店の入り口は段差がなく入りやすい。ただ満席に近い状態でテーブル席の間を車イスで移動するには狭い。実際、お食事中のお客さんに声をかけ少しイスを動かしてもらったり、イスにかけている上着を車イスで汚してしまわないように気を付けたり。

これらのことを差し引いても十分に満足できるお店だった。

ピザも美味しいらしい。

レストラン情報

DA MIMMO
Via B.Colleoni, 17
24129 — Città Alta — Bergamo

お腹も満たされたことだし、天気もいいし!

「ちょっとこっちの道へ行ってみようよ!探検!探検!」なんて気分でどんどん狭くなる下り坂を進んでいったら、下りの階段に突き当たってしまった。

そして、その階段の先には素晴らしい景色が広がっていた。

通りがかったイタリア人家族と友だちが車イスごと階段を下ろしてくれたおかげで、そこから歩いて駐車場まで散歩ができた。

ケーブルカーで上ってきた高低差を徒歩で下る。当然急な坂道が続いた。しかもところどころ石畳。それでも、散歩できてよかった!と思える景色だった。

写真奥に山、山の手前にはベルガモの新市街地の街が広がる。城壁沿いの道路から撮影したもの。

城壁沿いを散歩しながら、頂上にうっすら雪化粧の山、青い空に飛行機雲、チッタ・アルタから見下ろす新市街地のベルガモの街並み。

ベルガモの空気のようにわたしの心も澄んでいった気がした。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

Asaco

イタリアが好き。

2012年から
約8年間イタリア滞在、
現在は日本。

日本人へイタリア語の
イタリア人へ日本語の
オンラインレッスン受付中。

Webデザイン&製作。

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